アート作品


中谷芙二子「霧のインスタレーション」
照明デザイン協力/高谷史郎 テクニカルアドバイザー/髙木純也 西澤正明
入場料 一般 250円、高校生 200円、中学生 150円、小学生 100円
※団体料金は別途あり
実施日時    11月23日(水・祝)~12月25日(日)
午前8時30分~午後7時(受付/午後6時45分まで)
実施時間    9:00~18:00 の毎時0分から10分間、石舞台が霧に包まれます。
会  場 石舞台古墳
テ ー マ 「霧立つASUKA・・・息吹く古代の夢」
   最新のテクノロジーを駆使した人工の霧や照明によって石舞台古墳が幻想的な空間アートとして表現される。
第1幕 日 中
テクノロジーで制御された霧も気温や湿度、大気の流れといった自然環境で刻々と変化することから、人間と自然の共生関係が表現される。
第2幕
二上山に落ちる夕日をイメージした照明で霧を照らし、明日へと続いていく再生の象徴として表現される。
第3幕 夜 間
暗闇の中、石室内を照らす光と霧が交わる。古代人の宇宙観をイメージした世界が表現される。

作品紹介

作家プロフィール

ロゴマーク 札幌生まれ。米国ノースウェスタン大学を卒業後、1966年、芸術と技術の実験グループ「Experiments in Art and Technology」(E.A.T.)に加わり、国内外の数々の実験的プロジェクトに参加。1970年、E.A.T.の科学者の協力を得て、大阪万博ペプシ館で、人工霧を使った世界初の大規模な「霧の彫刻」を発表する。以降、霧の彫刻家として、世界各地で数々の水霧による環境作品を制作。オーストラリア国立美術館(キャンベラ)、昭和記念公園子供の森(東京立川)、グッゲンハイム美術館(ビルバオ)、桃園県立舞台芸術センター(台湾桃園)などの恒久施設、霧の彫刻、霧舞台、雲のインスタレーション、公共彫刻など、中谷が手がけた人工霧による作品数は50を超える。最近では、先端技術を使った次世代アーティストとの共同作品も多い。
一方では、1971年、小林はくどう、森岡侑士とともにE.A.T.東京を組織し、都市と社会、技術、アートを結ぶグローバルなコミュニケーション・プロジェクトを企画推進。1972年、山口勝弘らとビデオひろばを結成し、ビデオによるメディア・エコロジーの可能性を探る活動を進める傍ら、自らもビデオ作品を発表する。
主な受賞:オーストラリア文化賞、吉田五十八賞特別賞、文化庁メディア芸術祭賞功労賞。

展示内容

明日香村の石舞台の四方に巡らされた堀の各々に、霧ノズルを設置する。舞台上にも霧ノズルををしつらえ、ノズルのオン・オフを組み合わせてプログラムを組み、自動的に霧を発生させる。立地の気象環境条件に呼応して、霧の形状、動き、ヴォリューム、濃度は、リアルタイムで刻々に変化する。風が凪ぐと一帯は霧に没し、風が立つと霧は気流に乗って乱舞する。やがて霧の彫刻は、空の雲に連なるように消えていく。

コメント

千変万化する霧のたたずまいは、1000余年の時空を超えて、古代人の眼前に開かれていたであろう明日香の自然の原風景を蘇らせ、来訪者を、原初の情景へと誘う。古代人にとって、霧は息吹きであり、生命の根源であった。古代文化が息づく明日香の村に、”霧の彫刻”が誘い込まれたという思いがする。

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